歴史を楽しもう!「世襲の起源は、江戸時代?」 | 大阪の片隅から「日本社会を変えたい!」と思い「こっそり」と叫ぶ。

歴史を楽しもう!「世襲の起源は、江戸時代?」

新たに誕生した、
「福田康夫内閣」
ですが、ご存知の通り、この方は、
「福田赳夫元首相の息子」
です。

つまり、
「親子2代で首相になった」
のです。
そういえば、
「前首相も、2代目」
でした。
政治の世界は、今や
「2代目、3代目が、本当にたくさんいる」
のです。
それについて、批判的な意見もあります。
しかし、これは、政治の世界だけに限ったことでは、ありません。
「歌舞伎、狂言、落語家、大相撲(の行司など)」
など、
「仕事どころか、名前も継ぐ」
といった場合もあります。
こういった風習は、
「江戸時代の身分固定化」
に起源あるのです。


江戸時代は、
「士農工商」
という身分制度がありました。
この身分制度の特徴は、
「身分の固定化」
でした。
制度上では、一部の例外を除き、
「生まれついた身分が、変わることは、なかった」
のです。
江戸初期の幕府の政策の基本は、、
「日本の制度や社会、技術などを、とにかく現状で固定する」
ということでした。
「進歩や変化を求めない社会」
にすることにより、
「江戸幕府を変えよう、もしくは、倒そう」
とする行動を、封じ込めようとしたのです。
これは、ある意味成功しました。
なぜなら、
「ほぼ200年間、江戸幕府が、揺らぐことが、なかった」
のです。
しかし、同時に国も閉じてしまった結果、海外での、
「大航海時代と、産業革命に、取り残される」
という結果になったのです。
江戸時代の身分固定化は、
「島国独特の、内向的な日本人の性格を、さらに強めた」
と、思います。
この悪影響が、江戸以降の日本には、あったのでは?と考えています。
しかし、こういった制度は、
「伝統的な文化や技術を、受け継いていく」
という利点もありました。
「歌舞伎、狂言、落語、大相撲」
今でも、こういった伝統文化を楽しめるのは、
「きちんと受け継いできたから」
だと、思います。


「政治家の、2代目、3代目」
は、色々な問題があるとは、思います。

他の分野の世襲においても、共通することですが、

「閉鎖的でありすぎて、他の分野の人の価値観を、理解しにくい」

という傾向があると思います。
政治家だけでなく、代々受け継いでいくという習慣において、
「自分達の世界に閉じこもらず、幅広い視野を持つこと」
といった事が、大切だと思います。
当然、
「2代目、3代目だから」
という理由だけで、「変な目」で見ることも、問題であることは、
言うまでも、ありません。
何事にも、通じますが、

「互いに、理解しあう、認め合う」

ことが、大切なのですから。